arakazime パニック状態で書いてます。ダメです。
天使が来たときに、落花生が食べたいと言ったので、リスが殻をわってあげたんだ。でもリスは記憶力がとても弱くて、割ったあとの実を食べてしまった。
天使、怒っちゃった。
「堕天使なんて、あれは、人間の絵空事。」
天使、サタンになった。
神様をそそのかします。
サタン:「人々にレモンを齧らせて、酸っぱくないと言う人間がいくらいるでしょうか。わたしはね、かみさま、ほとんどの人が酸っぱくないって言うと思うの。だって神様からいただいて、すっぱい食べれないなんて言えないものね。かみさま、あなたが悪いんです。存在が。」
神様は深くうなずいて、一個」のまだ青い檸檬をまるごと噛みました。
神様は「ううむ。これは甘い」と言った切り音沙汰がないのです。
お隠れになったのかもしれません。もちろん死因は酸。
サタンは神様がいなくなったので、やりたい放題。天使の恰好をして、私の部屋に来たのです。わたし、サタンなんてつゆほども思いませんでしたから、見惚れていました。
天使の恰好をしたサタンは、わたしの家にひをつけようともくろんできたのです。
「ほうら、マッチが一本あるだろう?」
「ええ、たしかに。」
「あなたはかみさまを信じますか」
「ええ」
「お隠れになったとしても?」
「ええ、ずっと、とわに。」
サタンは、この家を燃やすことをこのときはっきりと決めました。
マッチを擦る。
炎がマッチ棒の先端に燃える。サタンがそれを紙の上に投げようとしたその時──
「私寒かったんです。ごめんなさい。つい両手で炎を握りしめてしまって。せっかくの贈り物を無駄にしてしまって。ごめんなさい。」
サタンはマッチを包んだ手を押し開いた。
皮膚がただれている。それもそのはず、それは普通のマッチではなかったのですから。
「ごめんなさい」私は言った。
サタンは、天使のかっこうをやめました。
私がひれ伏してから、顔を上げたところには世にも恐ろしくて優しい化け物がいました。でも私は全然怖くなかった。むしろこの人の一寸の優しさに身を投げ出してしまいたい衝動に襲われたのです。
サタンは、その衝動を、直感して、わたしを恐れたのです。
「俺はもう世界を失くしたよ。」
そういったとたん。
窓から二人の神様がこちらを覗いていたのです。なんということでしょう。
二人。サタン、いいえ、もう天使、と、私で二人。
「もう何もいらないね」片方の神様がいいました。
もう一人の神様はくすくすと笑って
「そうだよ、ここじゃなくていいんだ、知ってるはずさ、ねえ」
つぎの瞬間
私と天使は一つの光になって宇宙の始まりにいました。
「私たち友達?」
「そりゃそうさ」
「どんなに離れても?」
「もちろんだ」
私たちは光の速度でこうして宇宙を作り始めたのです。
そう、地球も、そのひとつ。
ええ、私の名前、コスモス。